2016 交流

台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター

2016 / 7 / 9~10

ご挨拶 台北駐日経済文化代表処

蔡瑞月氏の生涯は台湾における時代変動の縮図そのものである。1946年、日本の敗戦に伴い、師匠石井漠と石井綠の教えを胸に台湾に帰国。彼女の波乱万丈な舞踊史が幕を開ける。度重なる苦境に陥りながらも舞踊に全身全霊を注ぎ込み、台湾への愛と生命の感動を創作の泉とし、現代舞踊の概念を台湾に持ち込んだ。

2016年、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開催される台湾文化カルチャーフェスティバルでは「人と土地の対話」をテーマとした多元的で文化特色のあるプログラムが行われる。その一環として財団法人台北市蔡瑞月文化基金会と提携し、蔡瑞月氏が生涯を捧げた舞踊への情熱と台日舞踊界の交流を紹介する。

文化は国境を超え、世界共通語となりうるだろう。台湾と日本は地理的に近く、過去から現在に至るまでお互い深く影響をし合っている。このイベントには、多様な繋がりを大切にし、共存共栄する時代への期待が込められている。


台北駐日経済文化代表処顧問兼台湾文化センター長

朱文清